テクノの遺伝子を受け継ぐ人々 ― 秒速で理解するYMO演奏の現在地

音楽

この記事は「若い頃にYMOの音楽にどっぷりとはまり、シンセの演奏に憧れた時もあったものの、いつしか社会に出てサブスクでたまに軽く聴く程度になっていた」という方にいちばんオススメしたい内容である。

YouTubeで偶然、YMO(Yellow Magic Orchestra)の曲のベースラインを鍵盤で弾く方を見かけ、その格好良さの虜になった。その後YMOの曲を演奏する動画を探し、精力的に活躍されている方々が見えてきた。思いのほかレベルが高く、この感動的な出会いを広くシェアしたいので、お勧めの方々やユニットによる活動を整理してご紹介したいと思う。

menon

冒頭で触れた鍵盤ベーシスト、menon /Tuba 小野みのりさん。トラッドジャズチューバ/ボーカル/ピアノ/鍵盤ベースをメインに活動。細野晴臣さんへの愛を感じる、YMO演奏ベース奏者。淡々と演奏する、その表情も魅力的だ。

「YMO ベース 全曲 弾いてみた」から、特に格好いい曲をご紹介。ジャム(PURE JAM)、灯あかり(LIGHT IN DARKNESS)、手掛かり(KEY)、SEE-THROUGH。「YMO ベース 全曲 弾いてみた」はアルバムごとに再生リストにまとめられている。

鍵盤ベーシストのmenonさんだが、全ての楽器を耳コピで演奏するシリーズもあり、こちらも面白い。SOLID STATE SURVIVOR(ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー)

MIYA MUSIC

ミュージシャン・MIYAさんによるソロ・プロジェクト。独自解釈で手がけたYMOのカバー作品などを掲載している。ユニットごとに再生リストが用意されていて、体系的に視聴可能。

Delights

80年代のサブカルや鉄道趣味も持つ歌手・ミュージシャン Risaさんとの演奏シリーズ(→再生リスト)。SOLID STATE SURVIVOR(ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー)、Guest keyboardとして YuToさんが参加しているCAMOUFLAGE/カムフラージュ。

Yellow Magic Night

千葉で2008年から定期的に開催しているYMOが好きな人が集うイベント Yellow Magic Night(YMN)に集まったメンバーでの演奏(→再生リスト)。アコースティックギターで興梠さんが参加している 灯(LIGHT IN DARKNESS)、ベースとコーラスでmenonさんが参加している ナイス・エイジ(NICE AGE)など、素敵すぎる。リモートレコーディングも格好いい。

Yellow Magic Night

MIYAさん主催のYMOが好きな人が集うイベント Yellow Magic Night(YMN)のアカウント

EOA

2021年12月のYMNに出演した、5人のメンバーによるYMOカバーバンド「The Endoh of Asia」(→再生リスト)。menonさん、Risaさんも参加。コズミック・サーフィン(COSMIC SURFIN’)、CASTALIA(キャスタリア)。

Arp Age

静岡県浜松市を拠点としている『Yellow Magic Orchestra』のカバーバンド。YouTubeでは主にライブの映像を掲載。下では、ライブハウス浜松窓枠の定例イベント「J-POP祭」(2022年)と、同じく浜松市のライブハウス「Merry You」の定例ライブイベント「BandNight」初出演時(Vol.287)の動画を掲載。BEHIND THE MASK、RYDEEN、SOLID STATE SURVIVOR、FIRECRACKER、COSMIC SURFIN’、TONG POO、NICE AGE、LA FEMME CHINOISE、在広東少年、TECHNOPOLIS。

その他のYMO演奏PickUp

その他、いろいろな方が単発でYMOの曲を演奏しているので、ご紹介。

omiyage

YMO、クラフトワーク、Japan(英)の曲をカバーしているバンド。あまり情報がないのだが、独特の雰囲気を作り上げている。

OKAPY

ベーシスト、シンガーソングライターのOKAPY / おかぴーさん。テクノポリスってベースが要って気付かされる。

826aska

非常に有名なエレクトーン奏者の826askaさんによるライディーン。エレクトーンの能力を活かし切る演奏が見応えある。

なのはな-NANOHANA-

シンセサイザー1台で全ての楽器を演奏しシンセサイザーの魅力を伝えているなのはなさん。ライディーンでも全パート耳コピ&手弾きにこだわって演奏。本来であれば自動演奏させるようなパートも自分で弾いてしまう、速弾きも見もの。

Envelope Generator

イギリスの方による、坂本龍一さんの千のナイフ。多重録音で面白く見せてくれているので、ぜひ。

Wrap Up

今回は、冒頭で書いたとおり、偶然menonさんの演奏に出会ったことからYMOを演奏している人々のことが気になり始め、せっかくなので調べたことをここに記録してみた。現時点(2025年時点)におけるYMO演奏者のまとめページ、索引的に見てもらえたらと思う。

これぐらい楽しんでくれた人がいたら、嬉しい。

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